はじめに
フォステックスの限定モデルの8cmフルレンジユニット”FE83-Sol”をバブルバスレフの小さな簡易エンクロージャーにつけてしばらく聞いてみたのでそのレビューをしていきます。
エンクロージャーの特性や聞く音楽の種類、設置環境や試聴距離等によって違いが出ますので、目安程度に思っていただければと思います。
試聴環境
エンクロージャー特性
小さいエンクロージャーの為あまり低音に量感が無く、さらにダブルバスレフ方式の為、低域がだいぶ下まで緩やかに伸びてますがその分通常のバスレフ方式よりさらに量感が無くなっております。
試聴環境・距離
寝室(6畳位)にてベッドの高さより気持ち高めの90センチ位の高さの小さな机の上、スピーカーからの距離は1m程、フロントバスレフタイプで聴いている為壁からの距離はあまり必要ないかと思いますが30cm、寝室なのもありニアフィールド小音量にて聞いております。
上記試聴環境でのレビュー
レビュー本編
FE83-Solの特徴というかフルレンジの特徴ですが、まず定位が非常に良いですね。
やはり8cmだからか定位の良さだと手持ちのFE103Enよりも良いです。
解像度もやはりFE103Enよりも良くそれでいて音が耳に刺さりません。
ピアノソロをよく聞いておりますが中高音が得意なせいかピアノの音がポンポン前に出てきて非常に気持ちよく聞ける反面、ノラ・ジョーンズなんかだとボーカルとピアノは良いのですがベースの音がかなり引っ込みます。(ベース音の音程はちゃんとわかります。)
ここらへんはエンクロージャーの容量が小さくダブルバスレフ方式の為、元々ユニットの低音が出ないのと二重の効果で低音が痩せているからだと思います。
ポップスなんかも低音が弱いせいで薄っぺらく聞こえます。
良い点
○定位・解像度が良い
○中高音が非常に気持ち良くピアノソロなどには適してる
悪い点
○ともかく低音が出ない
○低音不足からポップス等一般的な音楽では薄っぺらく聞こえる。
ユニットの活かし方
低音不足な点が残念ですが、それさえクリアできれば非常に良いユニットなので、私が使用したエンクロージャーのような低音の出ない物ではなく、(ダブルバスレフ部分含めたエンクロージャー容積約1.4l)一般的なブックシェルフ位のエンクロージャーもしくはバックロードホーンでおぎなえば問題ないかと思います。
(低音不足を補えるとは思いますが、低音がもりもりでるのを期待する場合はもっと大口径のユニットにして下さい。)
それか私の様に使用目的に合わせて割り切って、枕元で小音量でブラームスの子守唄等のピアノ曲しか聞かない、といった使い方ならドンピシャかと思います。
(子守唄聞きながら寝るおじさんって自分で書いててもちょっとヒキますね（笑）)
バックロードホーン+FE-83Solのレビューも有りますので、宜しければそちらも御覧下さい。
https://itdecoboconikki.com/2017/02/27/yoshimoto-cabinet-bw-800dx-fostex-fe-83sol-backloadedhorn-speaker/
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