吉本キャビネットのBW-800DXとFostexの8cmユニットFE-83Solでバックロードホーンスピーカーを作ったレビュー

スピーカーユニット

はじめに

Fostexの8cmユニットFE-83Solでダブルバスレフ式スピーカーを作ってみましたが低音の量感が乏しかったので同じユニットで小型のバックロードホーンを作ってみました。

エンクロージャー

吉本キャビネットのBW-800DXという小型のバックロードホーンの物を利用しました。
このエンクロージャーは同社のBW-800というキットの塗装済み完成品で幅110mm×高さ300mm×奥行き210mm、ホーン長さ約980mmというTVの両サイドなんかに奥には手頃なサイズのものです。
アマゾンの購入者のレビューを見ると、「接着剤がはみ出していて梱包のせいでエンクロージャーに跡が付いていた」なんてレビューもあり、正直こわごわ注文しましたが、実際に届いたものを見てみると音道部分と背面には少々ボンドのはみ出しも有りましたが、それ以外の通常目に見えるエンクロージャー外観は接合部も大変綺麗でボンドのはみ出し等ありませんでしたし、梱包の跡等傷もなく安心しました。

↑あんまり大きな画像をいっぱい貼るのも重そうですので一枚ですが角のアップです。

通常のBW-800のクチコミを見ていると「MDFがスカスカ」「軟らかい」等の書き込みがありましたが、実際に届いたBW-800DXを見るとMDFが違うものなのか塗装のおかげかは不明ですが、スカスカとも軟らかいとも思いませんでした。

実際ターミナルやスピーカーユニットをネジで止める際もむしろMDFにしては硬いかな?と思った位ですね。

外観の感想は、高級感はありませんが丁寧に作られて私は不満がありません。
そもそも値段がかなり良心的でお手頃なのでこれで高級感を出すならば価格を上げないとわがままだと思います。
気になる方はご自身でウレタン塗装の黒等で塗れば高級感も出そうな気がします。

個人的には料金が上がっても端子は標準でバナナプラグ対応の物にして欲しかったですね。

スピーカーユニット

Fostexの3000台限定モデルの8cmスピーカーユニットFE-83Solです。

Fostexのフルレンジスピーカーユニット全般にいえますが、まず定位、解像度が良いです。

フォステックスのスピーカーの中でもFE-83Solは小口径ユニットなのもあり、中高音がきれいでピアノの音なんかがポンポン飛び出してくる反面、低音の量感に乏しく、エンクロージャーで低音の量感を補わないと得意分野以外では音楽が痩せて聞こえます。

レビュー

今回は中高音が得意なFE-83Solに低音をよく出すバックロードホーンのBW-800DXを組み合わせ、弱点の低音を補いバランス良いスピーカーにしようと考えました。

結果はなかなか良く、低音不足を補いつつ中高音の気持ちよさを犠牲にしないスピーカーになったと思います。
ジャズメインで聞いていると音も元気が良く、小口径ユニットにしては低音も出ていて満足しました。

しかしJポップを聞くと、うまく表現できませんが何故か元気が無いような音に聞こえます。
あまり自宅でJポップを聞かないので、ユーチューブやネットラジオから聞いて試したという事もあり、音源が良くなかったのかもしれません。

※低音が出るようになったといっても、大口径ユニットのスピーカーやサブウーハーで聞くのと比べてはいけません、ですが小口径ユニットである事を考えると十分な低音の量だと思います。

FE-83Solのレビューは他にもダブルバスレフのエンクロージャーにいれた状態のものも有りますので、良ければこちらも御覧下さい。https://itdecoboconikki.com/2017/02/17/fostex-fe83-sol-review/

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