2017年ラズベリーパイ各種OS・ディストリビューションまとめ1(汎用編)

はじめに

ラズベリーパイのOS・ディストリビューションは、汎用のデスクトップタイプからメディアプレイヤー特化やエミュレーター特化及びその他の様々な用途のOS・ディストリビューションがあります。

今回は汎用タイプの各種OS・ディストリビューションの紹介をしていきたいと思います。

OS・ディストリビューション

汎用

とりあえずラズベリーパイを試してみたい、動かしてみたいという方は最初はこちらの中から選んでインストールするのが良いと思います。

カスタム次第で各種特化型のOS・ディストリビューションの様な使い方もできるようになりますので、色々と遊んでみるのに最適かと思います。

例えば下記“デスクトップ・クライアントGUIタイプ”RaspbianにKodiを入れれば、メディアプレイヤーとしても使えるのでOSMCやLibreELECの様な使い方ができるようになり、他の特化型のOSの様な事もカスタム次第で可能となります。

しかし、用途が最初から決まっている場合は、それに合った各種特化型OS・ディストリビューションを初めからインストールした方が効率的なので、そちらをインストールするのをおすすめします。

デスクトップ・クライアントGUIタイプ

Raspbian(ラズビアン)

2017年3月15時点でのバージョン:4.4

ラズベリーパイのOSといえば、まずはRaspbianと言っても間違いでは無いと言える位スタンダードなOS・ディストリビューションです。

Debianをベースとし、Raspberry Pi+DebianでRaspbianと命名されています。

元々イギリスの教育用コンピューターとして開発されたラズベリーパイ用としてラズベリーパイ財団が発表したOSの為、通常のデスクトップ・クライアント型のディストリビューションにインストールされているアプリケーションだけでなく、Scratch (スクラッチ)、Minecraft Pi Edition(マインクラフトPiエディション)等のプログラミング勉強用のアプリケーションなんかも入っていて色々遊び甲斐があるかと思います。

なお、インストール等に関しては2017年3月2日リリースのRaspbian Jessie with PIXEL(version4.4)インストールをご参照下さい。

Ubuntu MATE(ウブンツ マテ)

後日記載予定

Fedora(Pidora)

2017年3月15時点でのバージョン:25(ベータ)

あまり知られて無いかとは思いますが、実はFedoraもラズベリーパイにインストールできます。

当初はPidoraという名前でリリースされていましたが、すでに更新がされておらず、現在ではFedoraのARM用バージョン25のベータ版を利用することとなります。

ベータ版の為、無線LAN周り等不具合も有るようです。

公式のWikiはhttps://fedoraproject.org/wiki/Raspberry_Pi

サーバー向けCUIタイプ

個人的にラズベリーパイは省電力のサーバーとして非常に優れていると思います。

実際、ハードも負荷に応じてRaspberry Pi ZeroからRaspberry Pi 3まで選択肢があり、24時間稼働の各種サーバを作る際は下記のRaspbianを利用した前例が非常に多く、ラズベリーパイで何かを作ろうとした際にはサーバー向けCUIタイプのOS・ディストリビューションにお世話になる事が多いと思います。

Raspbian Lite(ラズビアンライト)

2017年3月15時点でのバージョン:4.4

上記デスクトップ・クライアントGUIタイプRaspbian(ラズビアン)のサーバー向けに不要な物を取り除いたサーバー向けOS・ディストリビューションです。

上記サーバー向けCUIタイプでも説明しましたがラズベリーパイでサーバーを作る時は理由が無ければRaspbian Liteを使うのが無難です。

Fedora(サーバー版)

2017年3月15時点でのバージョン:25(ベータ)

上記デスクトップ・クライアントGUIタイプFedora(Pidora)のサーバー用です。

サーバーでRPM系Linuxディストリビューションを利用したい場合はこちらを利用されると良いと思います。

ですが、デスクトップ・クライアント用と同じくベータ版の為、理由がなければサーバーの安定性の面からも上記Raspbianを利用した方が良いかと思います。
公式のWikiはhttps://fedoraproject.org/wiki/Raspberry_Pi

Arch LinuxARM

2017年3月1時点でのバージョン:ARMv7

昔はNoobsからもインストールできたようですが、現在では自分でマイクロSDカードのパーテーションを切ってフォーマットし、公式サイトからダウンロードしたファイルをインストールしなければいけないのでちょっと面倒です。

私はRaspberry Pi 3にインストールしましたが、Arch LinuxARMをインストールした時だけ、RSコンポーネンツで売られている公式ACアダプターを使っても偶に電力不足で落ちることが有るので暫く様子見します。

なお、インストール等に関してはRaspberry Pi 3にArch LinuxARM(2017年3月1日リリースARMv7)をインストールをご参照下さい。

公式サイトhttps://archlinuxarm.org/platforms/armv8/broadcom/raspberry-pi-3

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